定説を覆す進化のプロセスが明らかに
この発見は、細胞の “司令塔” である核やその他の内部構造が、エネルギーを生み出す工場であるミトコンドリアよりも、ずっと先に進化していたことを示唆しています。
――OIST ソローシ・ゲルゲイ・ヤーノシュ准教授:
「複雑化が積み重なっていくプロセスは、従来考えられていたよりもはるかに長い時間をかけて起こりました」
このデータは、これまで提唱されてきた真核生物誕生に関するいくつかのシナリオを否定するものでした。しかし、既存のどの理論にもぴったりとは当てはまらなかったため、研究チームは新たな証拠に基づくシナリオを提案。それを「CALM (Complex Archaeon, Late Mitochondrion)」と名付けました。
日本語にすると「複雑な古細菌、後発ミトコンドリアモデル」です。














