長年の謎 最初の進化「いつどのように?」

この研究は、初期の生命がどのように進化したのか、その条件に新たな光を当てるもので、長年の定説に一石を投じています。研究には、王立オランダ海洋研究所、バース大学、そして沖縄科学技術大学院大学 (OIST) も参加しました。

沖縄に拠点を置く「OIST」

そもそも地球の歴史は約45億年。最初の生命である微生物が登場したのは40億年以上も前のことです。王立オランダ海洋研究所のAnja Spang教授によると、これらの生物はバクテリア(細菌)とアーキア(古細菌)という2つのグループから成り、まとめて「原核生物」と呼ばれています。

彼らは単純な細胞構造を持ち、数億年もの間、地球で唯一の生命でした。その後、藻類や菌類、そして私たち植物や動物を含む、より複雑な細胞構造を持つ「真核生物」が進化したのです。

しかし、この単純な原核生物から複雑な真核生物への “大変身” が、いつどのようにして起こったのかは、長らく大きな謎に包まれていました。