フランスのパリで開かれている映画祭で、新たに創設された「岸恵子賞」を受賞する早川千絵監督に、副賞として長野県の伝統工芸品などが贈られることになりました。

早川監督に贈られるのは、飯山市の藤沢蒔絵が作った蒔絵のチョーカーとイヤリングのアクセサリーのセットと、大町市のマウンテンクラフト社が手掛けた山葡萄のツルを使って作った横20センチ余りの籠バッグです。

贈呈される蒔絵のアクセサリー(左)と山葡萄蔓の籠バッグ 出典:長野県広報資料


早川監督は、自身初の長編映画となる「PLAN 75」で、2022年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で、カメラ・ドール特別表彰を受けていて、今回は、日本映画を集めて2006年からフランスで開かれている「KINOTAYO(キノタヨ)現代日本映画祭」で、才能ある女性映画人を顕彰するため、2025年に新たに創設された「岸恵子賞(女性賞)」を受賞することになっています。

県が数年前から行っているヨーロッパ向けの「NAGANOブランド」のプロモーション活動の一環で県産の工芸品が贈られることになったもので、県では、これまでの食を中心としたPRから、更に進めて、工芸品のブランドプロモーションを拡大する第一歩にしたい考えです。

県産の2つの工芸品は、現地時間13日の午後7時からパリで開かれる映画祭の閉会式で、早川監督に贈られます。