刺された後の山口さんは...「少年を殺人者にしたくない」
重傷を負いながらも、「少年を殺人者にする訳にはいかない」...その思いが込み上げてきた山口さんは、傷が浅かった右手で自身の体を支え、多くの傷を負った左手を肘掛において、心臓より高い位置で無意識に置いていたと言います。
(山口由美子さん)
「もしあの時倒れていたら、確実に出血多量で死んでいたなと思います。『少年を殺人者にしたくない』と思ったことが逆に、私は自分の命を自分で守ったな…、後でそんなことも考えました」
極限状態になったバスの中で、少年と乗客との間にある変化が起こり始めます。














