守備の名手に贈られるゴールデン・グラブ賞やシーズンで好成績を残した各ポジション1人を選出するベストナイン、最優秀バッテリー賞など今オフに数多くの賞を受賞した阪神・坂本誠志郎(32)。11月には侍ジャパンに選出されるなど、来春のWBCの正捕手としても期待がかかる。大学時代、坂本(明治大)と同じ東京六大学リーグでキャッチャーとして戦ったという、TBSの喜入友浩アナウンサー(東京大)が、キャッチングのコツや、WBCへの意気込みなどを聞いた。
喜入友浩TBSアナウンサー:2度目のゴールデングラブ賞受賞おめでとうございます。率直にどんな気持ちですか。
坂本誠志郎捕手:もう1回獲りたいと思ってましたし、「プロ野球界で守備で、生きていくんだ」って思って勝負してきて、前回よりも成長して、またこの賞が獲れたかなと思うので、嬉しいです。
喜入:前回より成長してということですけれども、監督も藤川(球児)さんに代わって、ピッチャー出身の監督。「こういう言葉をかけられた」なども含めて、成長したところはどんなところですか。
坂本:技術的な部分はそこまで大きく変わってる感じはないんですけど、2年前は周りも見えず、まっすぐ前だけ見て勝ちを重ねていた。そこから、自分のことだけじゃなく、周りも見ながらチームが勝つためにどういうことができるかっていうことも考えながら、自分の視野が広がって、できたと思う。また藤川監督からは、投手目線でお話をいただいたり、現場を離れて評論家として外から野球を見たときにどういう見え方をしてるかとか、いろんな方面からアドバイスいただいて野球をすることができたので、その経験がすごく活きたシーズンだったなと思います。
喜入:藤川監督から何か具体的に言われて、キャッチャーとしてはこういうことを求められてるんだなって感じた部分はなにかありますか?
坂本:よく打たれる打者ってシーズンを通してたくさんいるんですけど、そういうときに「こういうアプローチをしてみたら、バッターの反応が変わるんじゃないか」っていうのを伝えてもらった。実際ゲームの中でやってみて、急に抑えられるようになるってこともありましたし、対バッターというところでは、そういう話をたくさんいただいた。グラウンドでは、「キャッチャーというポジションで、出てる選手の中の監督というか、そういう立場で野球をやってくれたらいい。思うようにやってくれたらいい」って就任当初から言っていただいたので、もう本当にそのままやらせていただいた。グラウンド上の監督という形で責任も伴いましたし、その分やりがいも感じて野球ができたなと思います。
喜入:よく打たれるバッターっていうのはどの球団に多いですか?
坂本:どこの球団にもたくさんいるんで、たくさん痛い目に遭わされてますけど(笑)逆に痛い目に遭わせるというか、こちらとしてはバッターの思い通りにいかないように、ピッチャーとの共同作業でピッチングができたらいいなと思ってるんで、来年以降もお手柔らかにしていただけたらと思います(笑)
喜入:ゴールデングラブ賞を今年受賞されたのは、ある意味狙ってというか、もう1回獲りたいという中で獲ったと思うんですけど、監督とはそういう話をされましたか。
坂本:いや、監督とは特にそういうことはなく、「コンディション良く、勝った日も負けた日も基本的にはフラットで、毎回試合を迎えてほしい」とシーズン中に言っていただいたので、あまりそういう賞だとか技術的な話をすることはなく、終わったことよりも次どうするか、どういうふうにやっていくかの話を毎日積み重ねていました。
喜入:今シーズン良かったこと悪かったことも含めて、印象に残っているシーンはどこですか?
坂本:最速で優勝だったので、いい形でシーズンを終えられたと思うんですけど、やっぱり日本シリーズ。ソフトバンクさんと試合して、打った打たれなかっただけじゃない、苦しさであったり、難しさであったり。またそれは2年前の日本シリーズでオリックスさんとさせていただいたときと、違った思いを感じた。それはもしかしたら2年前を経験した分、逆に難しくなった、いろんなことを自分の中で考えすぎた、考えることが多くなったっていうのも重なってだと思うんですけど。自分たちの力のなさは感じましたし、負けるのが悔しいなって改めて感じたので、どうしてもソフトバンクさんとの試合で、打たれたことの方が自分の頭の中にはあります。

















