「結局は、運転している大人が子どもの命を奪った」

渡邉さんは、講演の時、いくつかのルールを決めています。一つは、子どもたちへの配慮です。

▼渡邉明弘さん
「私も本当につらい思いが噴出してる状態で、あまりにも生々しい話をしてしまって、女子生徒が倒れてしまったのです。なので、そこからはちょっと生々しい話を省いたり、イラストにしてみたりっていうことを繰り返しながら」

ルールはもう一つあります。それは、大人である先生に、一番前で聞いてもらうことです。

▼渡邉明弘さん
「先生が後ろの方で『お前ら、外から来た人が話すんだから、しっかり聞けよ』っていうのが私は嫌で。結局は、運転している大人が、子どもの命を奪ったということが原因なので、大人の話をしましょうと、先生に一番前に来てくださいっていうことにしている」

11年前は、大人も子どもも、ヘルメットをかぶる人は少なかったといいます。高校進学のタイミングで購入した自転車でしたが、ヘルメットは買いませんでした。