被害者は毒殺され、遺体は見えないように処理された
犯行に使われたのは、犬の処分用として仕入れた猛毒・硝酸ストリキニーネでした。
被害者はいずれも、この毒を混入された飲食物を口にして死亡したとみられています。
さらに事件の残虐性が注目されたのは、遺体の処理方法でした。遺体は風呂場で切断され、肉片は川に流され、骨はドラム缶で焼却されるなど、証拠を完全に消すための徹底した作業が行われていたとされています。
しかし当初、容疑者の夫婦は知らぬ存ぜぬを貫き通していたのです。
従業員の供述で逮捕
事態が急展開したのは、アフリカケンネルの従業員だった男性が供述を始めたことでした。
彼の証言をもとに、1994年末、群馬県片品村の山林から遺留品や遺骨の一部が発見され、事件の全容が明らかになっていきます。そして1995年1月、関根と風間の2容疑者は殺人と死体損壊・遺棄の容疑で逮捕されました。
従業員の手記「共犯者」には、関根容疑者が殺害方法について語る様子などが赤裸々に描かれています。














