拉致問題の風化を懸念 世代交代と時間との戦い

北朝鮮(2013年撮影)

幸い帰国できた曽我さんの子供たちは、みんな学生であったため、日本に帰国後、様々な支援を受け、日本社会で生活していけるようになり、今現在も一人の社会人として生活している。

曽我さんが何を言いたいかというと、あまりにも長い時間が経っているにも関わらず、被害者全員の帰国が未だできていないということ。
北朝鮮の時間稼ぎに付き合っている間に、被害者及び北朝鮮でできた家族も帰国に関して不安材料がどんどん重なっていくこと。
日本にいる被害者家族も高齢化に伴い救出活動に支障をきたしていること。
世代をまたいだことによる拉致問題の風化を懸念していることなど。
考えればきりがないほど不安になっているのだ。

曽我ひとみさん
「1分1秒だってあの国に日本人を置いておくことはできないと思っています。だからこそ必ず助け出してやらなければならないと思うのです。そこに生きる日本人の命を守らなければならないと思うのです」