去年と今年に相次いだ走行中の東北新幹線の連結部分が外れたトラブルで、JR東日本は2つのトラブルの原因が同じ装置によるものだった可能性があると明らかにしました。

この問題は、去年9月と今年3月に東北新幹線の「はやぶさ」と「こまち」の連結部分が走行中に外れ、運転を見合わせたものです。

JR東日本はこれまで、去年9月のトラブルは連結部分を分離するスイッチに金属片が接触したことが原因と判断していました。

しかし、きょうの会見で、今年3月に起きた分離トラブルについて、連結器に信号を送る装置の誤作動が原因としたうえで、去年9月のトラブルも同じ装置の誤作動だった可能性があると明らかにしました。

去年9月のトラブルの後にこの装置を確認したものの、動作に異常がなく、今年3月にトラブルが起きた列車にこの装置を載せ、使い回していたということです。

JR東日本は、去年9月のトラブルの際に金属片が原因だと判断し、ほかの原因の可能性について調べなかったことが「大きな反省点」だとしていて、今後、対策を強化するということです。