「メディア批判を強めていくのでは」背景には揺るがぬ支持層

井上貴博キャスター:
これまでも分断・対立を煽ることで支持を高めるというのは、これまでもやってきたことではありますね。

出水麻衣キャスター:
新たに立ち上げられたウェブページには、「賛同する人はアドレスを入れてください」とありました。(トランプ氏を)支持する人たちに情報を送りやすくする仕掛けもできているようです。

アメリカ政治に詳しい上智大学の前嶋和弘教授は、「乱暴な方法に見えるが、トランプ支持者は『嘘メディアを暴いた』と拍手をしているのではないか」と分析しています。

世論調査(ギャラップ:11月3日~25日調査)では、トランプ政権の支持率は36%(不支持:60%)となっていて、2期目で最低の支持率だということです。

前嶋教授によると、「トランプ大統領は焦っておらず、支持率は低いとは思っていない」ということです。

井上キャスター:
政党別支持率を見ると、「民主党」は3%と低い一方で、「共和党」は84%となっています。(※ギャラップ)

前嶋教授は「トランプ大統領にとってメディアは敵。こうしたパフォーマンスを喜ぶ“支持者固め”の効果を狙っている」としています。

さらに、「トランプ大統領に批判的なメディアのみならず、政権に近いとされるFOXニュースですら攻撃対象になる可能性がある」といい、「今後も一層メディア批判を強めていくのではないか」とみています。