12月に入りましたが、きょうとあすは日本付近に黄砂が飛来する予想となっています。

「季節外れ」黄砂には鉱物が含まれていて、新年に向けた洗車の際も注意が必要です。

気象庁によると、黄砂のピークは2月から5月にかけてで、月別の黄砂観測日数(1991年~2020年平年値)は3月4.4日、4月6.2日、5月2.7日となっています。

春に多い理由は、黄砂の元である、大陸のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などで雪解けが進み、地表面が乾燥して砂が舞い上がりやすくなるためです。

これに比べ12月は0.2日と少なくなっていますが、1日から2日にかけて、日本に黄砂が飛来する予想となっています。

予想では西日本から東日本にかけての日本海側で飛来し、夕方から夜、あすの午前にかけて南の内陸部へ動くような予想です。

解析予測図では、西日本の広い範囲で予想されています。

黄砂が飛来するとアレルギー症状が悪化するおそれや、呼吸器や循環器の疾患に悪影響を及ぼすおそれがあると言われています。

屋外でマスクを着用したり、なるべく外出を避けたりといった対策をしたり、帰宅したら早めにうがいや洗顔などを行うのも効果的です。

濃い黄砂が飛来したときには車のボディーに砂が付着してしまいます。黄砂には鉱物が含まれていますので、濡れた布などで拭くのはNGで、ボディーに傷をつけてしまうおそれがあります。

洗車の際には、高圧洗浄など、たっぷりの水で砂を流し落として洗うようにしましょう。

黄砂がついた状態で目をこすってしまうと、眼球を傷つけてしまうおそれもあります。自身はもちろん子どもたちの行動にも注意が必要です。