エレベーターはNG!火事の時、どう避難する?

南波キャスター:
日本で火事が起きた場合、どのように避難したらいいのでしょうか。

▼エレベーターは使用NG
・停電で止まる
・閉じ込められてしまう危険性がある
・31mを超える建物(11階が目安)では、「非常用エレベーター」が設置されていて停電時でも動くが、消防隊員が消火活動で使用

▼基本は「階段」で避難
・壁の耐火性が高い

▼ベランダの「避難はしご」
・玄関の前で火災など、階段使用が困難な場合に使用するもの

元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫さん:
日本のマンションは、階段とベランダの「2方向避難」ができるようになっています。階段が使用できない場合はベランダから、ベランダが使用できない場合は階段から避難ができます。

隣の(部屋の)ベランダとの間には隔て板がありますが、それを破ってまずは隣のベランダに避難。ベランダに設置されている避難ハッチには、避難はしごが格納されていますので、それを下の階のベランダに下ろして避難をする。それを繰り返すことで地上まで避難できるということです。

日比キャスター:
避難経路や避難はしごの使い方は確認しておきたいですね。

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<プロフィール>
坂口隆夫さん
市民防災研究所 理事・特別研究員
元東京消防庁麻布消防署長
2016年の「新潟糸魚川大規模火災」などを調査

堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BS-TBS「報道1930」ニュース解説