香港の高層マンション火災は、発生から2日以上が経過しました。

「自分のマンションは大丈夫なのか」と、不安になっている人もいるかもしれません。日本でも同様の火災が起きる可能性はあるのでしょうか?(11月28日「Nスタ」午後5時すぎの放送より)

高層の消火活動 「はしご車が届かない建物」は規制強化

南波雅俊キャスター:
香港の火災の様子を見ると、31階建ての高層マンションに地上からの放水が届かないという状況がみられました。

日本の場合は、「消火活動」という点はどういう状況なのでしょうか。

元東京消防庁・麻布消防署長の坂口隆夫さんによると、▼11階以上の各部屋には「スプリンクラー」の設置義務、▼7階以上の建物には「連結送水管」の設置義務があるということです。

3階以上の全ての階にこうしたものが設置されていて、高層階にはホースも準備されているため、消火活動が難航して延焼することは考えづらいといいます。

元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫さん:
11階以上と10階以下、31mを超える建物と30m以下で基準が全く異なります。11階以上、31m以上超えると、はしご車が届かないため規制が強化されています。

日比麻音子キャスター:
今回の火災が起きた香港のマンションは、40年以上前に作られた建物だということです。日本の古い建物はどうなのでしょうか。

元東京消防庁・麻布消防署長 坂口隆夫さん:
日本のマンションは、古いマンションでもそれなりに安全性が確保されています。私は、日本のマンションの安全性は世界でもハイクラスだと思っていいと思います。