就任1年目でのリーグ制覇・藤川球児監督
さらに宇賀神アナウンサーは、チームを2年ぶり7度目のリーグ優勝に導き、最優秀監督賞を受賞した藤川球児監督(45)にも話を伺った。
宇賀神:優勝して、胴上げの時はどんな気持ちでしたか?
藤川球児:胴上げの時はもう少し体を鍛えておけばよかったと思いました。自分は初めての胴上げでしたから、僕のお腹のあたりが重いから来年はもう少しまっすぐいきたい。
就任1年目でのリーグ制覇達成のウラには大胆な作戦があったという。
藤川:やっぱり1年目でしたから、追ってくるものがいなくなるまで走ろうと。野球界の先輩方から勝負どころは8月、9月に来ると聞いていたので、それよりも早い7月から勝負をかけようと、交流戦後から決めていた。
監督の狙い通り、阪神は7月に17勝5敗と大きく勝ち越しに成功し、7月30日には“優勝マジック39”が点灯。ペナントレースは独走状態だった。
今季、シーズン50試合連続無失点のプロ野球新記録を打ち立てた石井大智(28)は、コミッショナー特別表彰で特別賞を受賞。「監督の思い通りに、はまる場面がすごく多かった」と、石井は藤川監督のことを「策士」と語る。藤川監督は9月7日と早い時期にリーグ優勝を決めたことで選手たちをタイトル争いに専念させ、その結果、セ・リーグ14部門の内の7部門を阪神勢が獲得することになった。

















