これから年末年始を迎え、人の移動が活発になります。

さらなる感染者の増加が心配される中、小児科医は警戒を強めています。

たはらクリニック 田原卓浩 院長(県小児科医会・会長)

「年末年始の人の動きが大きくなったときにまた感染がですねスピード上げてしまうことにならなければいいという風に心配をしてるんですけれども」


県小児科医会会長の田原医師は、第7波のように急激な増加はないものの、緩やかな増加傾向はしばらく続くと見ています。

たはらクリニック 田原卓浩 院長(県小児科医会・会長)

「やはり寒くなってきますと換気が十分でなくなるものですからそれによって感染のリスクが上がってくるという風に考えられるんじゃないかと思います」



年末年始、人に会う機会が増えることから、手洗いやうがい、マスクの着用など基本的な対策を徹底することも重要と言います。また当番医を事前に確認しておき、違和感があったらできるだけ早く受診することも呼びかけています。

街の人も警戒を強めているようです。

冷たい風が吹く山口市の中央公園で、遊んでいる親子連れの姿はまばらでした。

子連れのお母さん

「まずは手洗い、うがいとあとは換気を行ってます

(年末年始は)ちょっと体調管理に気をつけてうつさず、うつされないようにというか」

「この子の体調がいいかぎりは、外で遊ばせるようにしているのでつきあうようにしている」「(年末年始の飲み会は)極力参加しないようにするつもりです」

基本的な対策は浸透していますが、子ども向けワクチンの接種率は低いままだといいます。

クリニックでの12歳未満の接種は、これまでに50人弱だということです。

一方インフルエンザワクチンの接種は増加傾向にあります。

新型コロナとインフルエンザの同時接種もできることから、「ワクチンで防げるものはワクチンで防ぐことが基本」と呼びかけています。


たはらクリニック 田原卓浩 院長(県小児科医会・会長)

「個人もそうですし、家族、あるいは地域そして社会の防衛をみんなで一緒に考えるという、そういうモチベーションをですね共有できるとありがたいと思っております」


この年末年始も1人1人の感染対策が、感染拡大を防ぐカギとなりそうです。