《再稼働したら…残された課題》

堀キャスター:再稼働したとしても課題はあるわけですね。

堀内大輝キャスター:北海道や地元自治体は、原発の設備故障で放射性物質が放出された想定で、定期的に訓練を行っています。

10月は、自衛隊が運転するバスで住民が避難する訓練を初めて行いました。
ただし、もし事故があった場合、
・バス会社が車両や運転手を速やかに確保できるか
・自衛隊の対応がどの程度可能なのか、という課題も残されたままです。

堀キャスター:大災害が起きている可能性があるときに、人も物も、泊原発周辺に集中配備できるんですかという疑問もありますね。

コメンテーター 野宮範子さん:北海道民の意識調査でも、賛否拮抗していますが、賛成の方も事故に対する不安はある。反対の方も不安はある。再稼働した後に、北海道電力は11%くらいの値下げが見込めると言っていますが、実際に安全対策に6000億円くらいかかる。核燃料船を入れるための新しい港を作るにも500億円かかる。安全に対するコストが膨大にかかるので、本当に値下げができるのかといういろんな課題、懸念、不安、「やむを得ない賛成」という北海道民もいると思う。そういう声をきちんと拾ったうえで、道議会で丁寧な議論をしてほしいです。

堀キャスター:具体的なことが道民に伝わるようにしてほしいですね。
北海道電力は、2027年の早い時期の再稼働を目指しているということです。