イギリスのガーディアン紙はこの冬、インフルエンザが「10年に一度」の規模で大流行するおそれがあると伝えています。

ガーディアン紙などによりますと、新たな変異ウイルス「サブクレードK」がイギリスで優勢となっていて、この拡大により、今年は流行の立ち上がりが例年より1か月以上早くなっているということです。

専門家は「流行の始まりが早い年は、ピークが大きくなる傾向がある」として、今後の感染拡大に警戒を強めています。

イギリス保健当局によりますと、今月10日から16日までの7日間平均で、検査を受けた人のうちインフルエンザ陽性となった割合は11.1%で、年齢別では5歳から14歳が31.7%と最も高い水準になっています。

イギリス保健当局は今後、感染が高齢者に広がれば入院者数の増加につながるおそれがあるとして、ワクチン接種による予防を強く呼びかけています。