青森県内の公衆浴場の経営者でつくる組合は、入浴料の上限を数十円引き上げるよう、12月に県に要望する方針を決定しました。
公衆浴場の値上げを要望するのは、東北温泉の社長・沢田 襛(みのる)さんが理事長を務める、県の公衆浴場業生活衛生同業組合です。
公衆浴場は都道府県ごとに上限となる入浴料が決まっていて、青森県では2年前に30円引き上げられ480円となっていました。
ただ、その後も利用客が減少し続けているほか、燃料の高騰や人件費の上昇などが追い打ちをかけ、組合が6月に行った総会で、入浴料金の引き上げを県に要望することが決まっていました。
県公衆浴場業生活衛生同業組合 沢田 襛 理事長
「利用者のことを考えると、申し訳ない気持ちでいるのですが、値上げしなければやっていけないところまで、組合員がそういう現状になってきている」
常連客は
「仕方ない。(値上がりしても)来ます。来たいです」
大衆浴場をよく利用する小学生は
「できるなら値上がりしないでほしいなと思います。気持ちいい温泉なので、(値上がりしても)行きたいとは思う」
全国の組合では、来年2026年を026(おふろ)の年として盛り上げる取り組みが進んでいて、沢田理事長は、新たな客の獲得のためにも県内でも検討しているということです。
県公衆浴場業生活衛生同業組合 沢田 襛 理事長
「来年に向けて各組合が事業・イベントなど、そういう取り組みの話も出てきている。値上げした分を還元するんだという気持ちでやっていけば、何とかこの苦境を乗り切れると思ってがんばってます。がんばっていきたいと思っています」
入浴料の上限引き上げを求める要望書は、12月に提出する予定で、2026年4月からの値上げを目指しているということです。














