無免許で車を運転し女性にけがをさせ逃げた上、知人に身代わりを依頼したとして、刑務所で服役中の男が逮捕されました。

ひき逃げや犯人隠避教唆などの疑いで逮捕されたのは、鹿児島刑務所で服役中の無職・武冨太郎容疑者(28)です。

霧島警察署によりますと、武冨容疑者はおととし12月、鹿児島県霧島市横川町の県道でトラックを無免許で運転中、30代女性が運転する車に衝突。女性に打撲などのけがをさせたにも関わらず、救護措置などを行わず逃走した上、知人に身代わりを依頼し、犯人隠避を教唆した疑いが持たれています。

事故のおよそ1時間後、武冨容疑者から身代わりになってほしいと依頼された知人が現場に現れ、警察官に「私が運転していた」などと申告したということです。

警察が任意での捜査を続けていたところ、武冨容疑者の関与が発覚したということです。

武冨容疑者は今回とは別の事件で実刑判決を受け服役中だったということで、取り調べに対し、「無免許で事故を起こし、身代わりとして出頭してもらったことは間違いない」と容疑を認めているということです。

警察は知人についても犯人隠避の疑いで捜査しています。