高市総理大臣の台湾有事をめぐる国会答弁を機に日中関係の緊張が続く中、 長崎市にある中国人墓地では24日、中国総領事も参加し、毎年恒例の墓地清掃活動が行われました。50年以上続いてきた市民レベルの交流です。

1600年代初めごろから建てられるようになったと伝えられている長崎市の中国人墓地。
およそ3000柱が眠る「稲佐悟真寺国際墓地」では、慰霊とともに日本と中国の友好親善を図ろうと、1974年から毎年清掃活動が続けられています。
24日の活動には、長崎市の市民や大学生などおよそ150人のほか、陳泳 中国駐長崎総領事も参加しました。

陳泳 中国駐長崎総領事:
「いつでも、日中関係がどのように変わっても(清掃活動が)続けられたことは非常に大切だと思います。やはり日本と中国、両国として、このような民間交流を続けていくことが大切だと思います」

参加した女性:
「民間レベルでこういった交流をするのは大切なことだと思っている」
参加した男性:
「お墓を綺麗にすることによって、まずは我々身近な人間から、長崎の人たちから、穏やかな気持ちになっていけばと思いながら参加しています」

およそ2時間の清掃活動で、きれいになった中国人墓地。
被爆を経験した長崎で、互いを認め合い続いてきた交流です。














