■東京2025デフリンピック 陸上(24日、駒沢オリンピック公園)
日本で初めての開催となる東京2025デフリンピックの大会10日目。この日は陸上競技で日本勢が金メダルを3つ獲得した。
一つ目の金メダルは、円盤投の湯上剛輝(32、トヨタ自動車)。今年9月の東京世界陸上にも出場し、デフ世界記録保持者でもある湯上は、1投目を54m台と伸び悩むが、2、3投目で記録を伸ばす。そして4投目、58m93のビッグスローを見せると、会場は大きなどよめきに包まれた。この記録を超える選手は現れず、初の金メダル獲得となった。
2つ目は、岡本隼(19、近畿大)―冨永幸佑(21、熊本学園大)―坂田翔悟(26、セレスポ)―佐々木琢磨(31、学校法人朴沢学園 仙台大)のオーダーで挑んだ男子4×100mリレー。日本は1走から2走へ流れるようにバトンが渡ると、優勝候補だったポーランドがバトンミス。2、3走もうまくバトンが渡り、アメリカとの一騎打ちで4走へ繋いだ。アンカーは100mで銅メダルを獲得した佐々木。バトンをもらうと加速、最後はアメリカを突き放してトップでフィニッシュ。41秒22のタイムで2大会ぶりの金メダルに輝いた。
3つ目は、足立祥史(28、島根県立松江ろう学校)―村田悠祐(20、学校法人朴沢学園 仙台大)―荒谷太智(21、東海大)―山田真樹(28、ぴあ)のオーダーで臨んだ男子4×400mリレー。1走の足立が2番手でバトンを渡すと、2走、3走はケニアとのデッドヒート。そして、ケニアとほぼ差がないまま2位で4走へ。アンカーは、今大会の400mで金メダルを獲得した山田。バトンをもらうと前を走るケニアが転倒、すぐさま山田が先頭に立ち、後続との差を広げ、そのままトップでフィニッシュ。3分17秒00で、見事金メダルを獲得した。
*トップ写真は、円盤投の湯上剛輝選手














