「大関になる実力はある」初優勝で最速記録の昇進となるか

安青錦は身長182センチ、体重140キロと、大型化している力士の中では決して大きい方ではありません。

しかし、頭を下げた特徴的な前傾姿勢で相手の懐に潜り込むという特徴があります。さらに激しく動く投げ技、足技のほか、腕で相手の足を内側から払う「内無双」という珍しい技も繰り出し、多彩な取り組みが見られます。

安青錦はこの勢いのまま、史上最速での大関昇進となるのでしょうか。目安は「小結、関脇で直近3場所の合計33勝以上」とされていて、安青錦の場合、すでに33勝はクリアしています。しかし、先々場所が前頭筆頭だったため、ハードルは高いのが現状です。

ただ過去には、照ノ富士や栃ノ心のように平幕が起点でも、優勝して昇進した例もあります。元横綱「若乃花」の花田虎上さんは「遅かれ早かれ大関になる実力はある。強い大関になってほしいので、優勝を決めて昇進してほしい」と解説します。

今日の千秋楽で初優勝を果たし、最速記録での大関昇進となるのでしょうか。