◆四国自然史科学研究センター 安藤喬平主任研究員
「文献を追うとその後、四国西部の黒尊や宇和島にいた個体群は、本当に絶滅させる勢いで捕獲が奨励されて、どんどん捕獲され、西のほうではツキノワグマの生息が絶えてしまっている」
四国のツキノワグマは駆除や、生息環境の減少により、その後個体数が減少。
1980年代後半には、高知と徳島で捕獲禁止措置が始まり、2000年代に入ると高知・徳島・愛媛の3県のレッドデータブックに掲載されました。
「2036年には62%の確率で絶滅する」という研究結果もある四国のクマ。
自然界のクマは、植物の種を遠くまで運ぶ「種子散布者」という役割も果たしていて、少なくとも現在の四国においては、クマを守っていくことが地域の動植物の環境を守ることにもつながるということです。














