衣装・踊り・狩猟 言語に限らない「文化の継承」
台中にある民族文化の教育を中心とした小学校。57人いる児童のほとんどが「タイヤル族」です。

タイヤル族は、農業や狩猟をして暮らしていましたが、年々、民族の文化を知らない若者が増加。
この学校では、児童が自ら伝統的な資料などを体験し、学びます。
記者
「午後の授業が始まりましたが、このクラスでは民族が日常的に使うカゴを制作しています」

慣れない授業に悪戦苦闘する子どもたち。作っているのは、タイヤル族が農業や狩りをするときに使うカゴです。
タイヤル族の女性
「よく見て、上に引っ張って、上下になってるでしょ」
児童
「ここはこうしたらいい?」

他のクラスでは、タイヤル族の伝統的な踊り。さらに民族衣装を着たり、伝統的な染め方で色付けした服を着たり、タイヤル族の文化や習慣を学びます。

タイヤル族の民族衣装を着た児童
「すごくかっこいい。だけど、ちょっと体がチクチクかゆい感じがして、日中は数分外に出ただけですごく暑いです」
胡家豪 教務主任
「今日やらなければ、明日タイヤル族はいなくなる。文化を伝承し教育しなければ、文化も言語も失われてしまい、民族そのものが消えてしまうかもしれません」

タイヤル族の男性は狩りに出ることも多いため、この学校では卒業前、特別な授業があります。猟銃の使い方を伝授します。
猟銃の授業を受けた児童
「さっき射撃練習してた時、初めて撃つ時はちょっと緊張した」
先生「何を獲った?」
児童「イノシシだ」
全ては民族の文化を守るため。他にも伝統的な魚とりや植物採集など、できる限りを継承していきます。
先住民族の歴史の灯を絶やさぬように、山間の小さな小学校が、台湾の多文化教育の最前線を切り開いています。

















