“失われつつある多様性”を守るには
藤森祥平キャスター:
自分たちの使っている言葉が消えていくということは、正直、私たちの感覚ではピンとこないところもあります。

クイズプレーヤー 伊沢拓司さん:
民族の定義は複数ありますが、使っている言語によって分類されるというのが民族の一つの定義だと思います。「言語が失われていく」ということは「民族そのものが失われていく」こととイコールになってくるわけです。
台湾では2019年から施行された法律により、どんなに人が少なくても、その言語を学びたい生徒がいたら教えるという教育方針になっています。言語に線引きをしないところが、本質的な多様性なのかなと思います。
「これはOKで、これもOKにしよう」が多様性なのではなく、ありとあらゆるカオスや境界線のなさを許容するのが、本来、多様性のあり方だと思います。1回線を引くと、その線を中心にどんどん分断されて、多様性から外れていってしまうわけです。
台湾においてそれを行ったのは、日本の支配であり、中国国民党の支配であり、そうした文化があったからこそ、台湾の多様性は1回失われてしまった。

なくなってしまったものを戻すことはできないからこそ、ありとあらゆる境界をなくして、全てを1回受け入れる、カオスをそのまま受け入れるという多様性の本来的な意味が、台湾の法律によって、どれだけ守られていくのか、回復していくのか。今後、多様性について考える上で、すごく重要なベンチマークになると思います。
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<プロフィール>
伊沢拓司さん
株式会社QuizKnock CEO
クイズプレーヤーとして活躍中

















