11月22日は「回転寿司記念日」ですが、いまや回るのは寿司だけではありません。火鍋に焼き肉、甘味まで…「回転○○」増加のワケとは。

■回転寿司 誕生のきっかけ

山内あゆキャスター:
11月22日は「回転寿司記念日」です。由来は回転寿司を考案した白石義明さんの誕生日だからということです。

白石さんは元々、立ち食いのお寿司屋さんを営んでいましたが、ビール工場のベルトコンベアをヒントに、1958年 大阪・東大阪市に『廻る元禄寿司』をオープンしたということです。

当時、「サッと取れて、パッと食べられる」というスピード感が人気となり、その後、1970年の大阪万博へ出店することで国内外で認知度が高まったということです。

■寿司だけではない! 回転レーンでプレゼントが届く

日比麻音子キャスター:
最近は回転というよりも、オーダーしたお皿だけがスッと流れてきますよね。

山内キャスター:
回転寿司評論家の米川伸生さんによると「全国約4000ある回転寿司店のうち、9割近くが回ってない」と言います。なんと、主流は“無回転”だというのです。

一方、現在でも全店舗で回転レーンを使用している「くら寿司」は“業界初”のシステムを導入しました。

2024年11月から始まった「プレゼントシステム」は回転レールからプレゼントが流れてくるというもので、寿司カバーに“おめでとう”というメッセージ付きのスイーツなどが入っていて、目の前で自動でカバーが開くというのです。

■走る焼肉! 安さの秘密はレーンにあり!

回転するのはお寿司だけではありません。

埼玉・川越市にある廻転レーン焼肉「いっとう」川越店では、黒毛和牛やブランド牛などがリーズナブルな価格で40種類以上も楽しめるんです。

安さの理由は、廻転レーンやタッチパネル、自動精算機などを導入することで人件費を最小限に抑えているからなんです。

■ラーメンも回転レールで!「汁が全然こぼれない」

さらにあの国民的グルメもレーンで届きます。

栃木・那須塩原市にある「高一商店 唐杉店」ではラーメンがレーンで流れてくるのです。

お客さんからは驚きの声が…

お客さん
「思わず私立ち上がったもんね。子どもに戻ります」
お客さん
「スープがこぼれないのか心配になったが全然こぼれない」

こちらの会社がラーメンの提供にレーンを使い始めたのは今から2年前のことだと言います。

丸高屋 高久豊 代表取締役
「将来的に労働人口が減っていくなかで、不安に思っていたので、レーンでラーメンを提供できるということがわかったので導入しました」

お昼のピーク時、3人必要だったホール担当が2人で済むようになったということです。

■アレもコレも“ぐるぐる化”

山内キャスター:
人手不足もあるので、人件費を削減する意味もありますが、回転レールで運ばれてくると、ときめきますよね。

南波雅俊キャスター:
見てるだけで楽しくなりますよね。

日比キャスター:
ちょっとしたアトラクションというか、届いた瞬間のワクワク感は回転レーンにしかないものですよね。

山内キャスター:
東京・上野の「回転火鍋 なべ丸」では回転寿司感覚で本場の火鍋が食べられます。

席にお鍋が設置されており、回転レールに乗っている▼スープ12種類 ▼薬味・つけダレ15種類 ▼具材90種類を自由に取ることができ、自分好みの火鍋を作ることができます。

また、神奈川・湯河原町にある「流甘味 むろさだ」では、パフェなどスイーツが流れる“リバーカウンター”があり、水の上をオーダーしたスイーツが“どんぶらこ、どんぶらこ”と流れてきて楽むことができます。