例年よりも長期間の可能性…「インフルエンザの気になる疑問」

南波キャスター:
ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長によると、今年のインフルエンザの特徴は「流行入り早く、長期間の可能性」ということです。

特に「長期間の可能性」の点においては、今年は9月~3月頃まで続くのではないかとみられています。例年は11月~3月頃までなので、比較しても、かなりの長期間が予測されています。

長期間の流行を踏まえて、ワクチン接種での疑問です。

▼ワクチンは2回打つべき?(13歳未満は2回接種)

正解は「原則は1回接種」となっています。ただし医師の判断で、2回接種になる場合があります。

そもそも、インフルエンザのワクチンは1回の接種で抗体が約6か月は保たれるとされています。なので、1回の接種で流行期の3月まではしっかりと抗体が保たれるということです。

▼ワクチン接種前に感染、ワクチン打つべき?

ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長は「打った方がよい」と指摘しています。

理由としては、基本的にワクチンはその年ごとの「流行しやすい型」をベースに製造されます。その「流行しやすい型」は1種類のみではなく、2種類ないし複数の種類が含まれています。

ワクチン接種前の人が、そのうちの1つの型に感染して発症した場合、次もその型を発症する可能性は非常に低い一方で、もう1つの型に感染・発症する可能性はあります。そのため、ワクチン接種をしておけば、リスクを下げることができます。