■東京2025デフリンピック 水泳(21日、東京アクアティクスセンター)

日本で初めての開催となる東京2025デフリンピック。21日の水泳・200m自由形決勝で5大会連続出場の茨隆太郎(31、SMBC日興証券)が、1分54秒72の1着で金メダルを獲得した。茨は前日の400m自由形での銀メダルに続き今大会2個目のメダルを獲得。日本水泳陣としては、今大会の金メダル第1号となった。

男子200m自由形決勝に臨んだ茨。接戦となったレースで100mまで先頭争いを演じる。その後スピードに乗った泳ぎで150mをトップでターンすると、残り50mも必死の泳ぎで先頭をキープしたまま1着でフィニッシュ、1分54秒72で見事金メダルを獲得した。茨個人としてはデフリンピック通算21個のメダルとなった。

200m自由形から約1時間後に行われた男子200m平泳ぎ決勝にも臨んだ茨は、2分24秒47で4位に入った。星泰雅(26、サムティ)は2分32秒16で8位に入った。

【デフリンピック】
デフリンピックとは「デフ+オリンピック」。デフとは英語で「耳が聞こえない」という意味で、聴覚障がいのあるアスリートの国際的なスポーツ大会のこと。第1回は1924年にフランスで行われ、今年11月15日から行われる東京大会は100周年の記念すべき大会で、日本では初開催となる。駒沢競技場を中心に21競技が行われ、80をこえる国と地域から約3000人の選手が参加する。