行政からの明確な支援が示されなければ一部区間を廃止する方針を示している富山地方鉄道について、富山市の藤井市長は21日、2026年度に財政支援を行うほか、不二越や上滝線に駅を新設するなどのリニューアルを行い、乗客の増加を後押しする考えを示しました。

富山市の藤井市長は21日の定例記者会見で、利用率が低い不二越と上滝線について、行政が維持管理費を負担する「みなし上下分離方式」を基本に、駅の新設や駅舎のリニューアルのほか、駐輪場や駐車場の整備など、具体的な支援策を示しました。

富山市 藤井裕久市長
「富山港線をライトレールにしたのは一大事業。それと匹敵するくらいの大きな事業。予算もかかりますし、まちづくりという大きな視点も入っていますし、しかも年数もかかるものですから、しっかりと協議していきたい」

地鉄の存続をめぐっては22日、立山線についての話し合いの場がもたれるほか、29日の本線の分科会では、調査結果の中間報告と来年度の支援などについて意向が示される予定です。