ユーミンが見せた覚悟「苦悩することは、やめたくない」

近年は最新技術とのコラボも積極的に行う。最新アルバムでは53年分の自身の歌声をAIに学習させ、“第3の声”Yumi AraIを生み出す試みに挑んだことも話題を集めたが、トークでは「ChatGPTで作詞にトライしてみたんですけど、うまくいかなかった。AIに作詞は無理だと思いました」と打ち明けた。
「会社の報告書とかトリセツ的なものだったら便利かもしれないけれど」と前置きし「(日本語は)行間を大切にするでしょう。行間にたくさんの情報があるわけですよね。(行間で)いろんなことを想起する、それはAIには無理ですね」「そこで苦悩する、儚い自分の人生をそこに懸けるっていうことで生まれる“何か”があるので…。苦悩することは、やめたくないですね」と語ったユーミン。
作詞の分野については「(AIには)明け渡さないです、私はね」と言いつつ、「でも、“明け渡さない”という基準を持ったうえで、AIとは共生すべきだと思います」とも。50年以上のキャリアを重ねた今も変わらない、“言葉を紡ぐ”ことへの覚悟を覗かせた。














