住宅地で急増 どうする?
──マルカメムシに越冬されないためにどうしたらよいでしょうか。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「これからの気温低下に伴い、昆虫の生存率は著しく下がるため、成虫が暖かい隙間を求めて移動します。
私たちの住む建物はマルカメムシの求める条件を完璧に満たした理想の住まいになることがあります。
マルカメムシは大型カメムシより光への反応が強い個体が多く、夜間の外灯は彼らにとってまるで灯台。LEDでも誘引は少し弱まるかな?程度で、完全には防げません。
昼間は白い壁が太陽光を反射して明るく、逆に黒いものは光を吸収してほんのり暖かいのでおうちの周りにやってきて、夜はこの光をもとに中に入ってこようとしてしまいます。
そしておうちは彼らが好む隙間だらけ。車のドアパッキン、サッシ、カーテンレール、換気口など、『え、そこに入れるの?』という隙間に潜り込みます。
これは体小さいから、というだけでなく、注射針のような口器を使って、『ここ潜れるかな?』という探索行動の繰り返しによるもので、ちょうど入れそうな微細な隙間を探し当てるとそのまま奥へ進む性質が影響しています」














