直径2センチのシミを見つけたら要注意

──臭いでその存在に気づくことも多そうですね。

(東洋産業 大野竜徳さん)

「この時期、カメムシといえば大型のキマダラカメムシ、クサギカメムシ、スコットカメムシやアオカメムシ類などが思い浮かぶかもしれませんが、マルカメムシは一匹ずつは小さくても、そのにおいは負けておらず、しかも数が多いのでそのにおいも引けを取りません。

衣類や車内に付着すると長時間においが残りますし、日中暖かいアスファルトや玄関先で休んでいるものを踏みつぶすと靴ににおいが付き、玄関先が臭くなってしまいます。

踏みつぶされたカメムシの周りにはしばらくにおいを発する油じみのような体液が直径2㎝くらいのシミを作ってしまいます」

アスファルトに小さなシミを見つけたら、マルカメムシが踏まれた跡かもしれません。

「マルカメムシのにおいの素は分泌量は少ないものの、揮発性が高く少量で広がるという厄介な特徴があります」