絶対に越冬させない 要注意な場所は?

──マルカメムシに越冬させないよう、どんな場所に注意が必要ですか?

(東洋産業 大野竜徳さん)

「屋外のわずかな隙間、外壁の裏、雨どいの基部、サッシまわり、車のドアパッキンなどに入り込み、低温環境で冬を越します。

体が小さいため、大型カメムシよりもはるかに狭い隙間へ侵入できるのが特徴です。

特に窓のサッシや天井裏など、暖かくなる場所で越冬するときに、冬でも寝ぼけて屋内に出てきてうっすら活動することがあるため、カメムシ臭に家が包まれることがあります。

そして春を迎え、周囲の気温が安定すると、おうちから出ていき、再び寄主植物へ戻り繁殖サイクルへと移ります。

小さいからにおいも弱いのでは?と思われがちですが、マルカメムシはしっかりその体に似合わず、しっかり臭腺をもっており、きちんとカメムシ臭を放出します」