シリーズSDGs「地球を笑顔にするウイーク」です。環境にやさしい燃料として世界中で開発が進むバイオエタノール。技術は燃料以外の使い道にも広がっています。
颯爽と走るこの車、実は燃料に秘密が…
記者
「バイオ燃料で走る車が、いま、街の中を走行しています」
植物を原料とする国産のバイオ燃料で走っているんです。
「バイオ燃料」は、車が走る際に排出される二酸化炭素を原料である植物が育つ過程で光合成によって吸収。「実質的に二酸化炭素を出さない燃料」だとして期待されています。
未来のエネルギーとして、いま、実用化に向けた取り組みが進んでいます。中でも注目が…
トヨタ自動車 中嶋裕樹 副社長
「非可食物(食べられないもの)を使ったバイオエタノール生産」
今回、原料となったのは食用ではなく、成長が早く、やせた土地でも育つ「ソルガム」という植物。食べられない植物や、これまで捨てられていた部分を使うことで、食料価格の高騰につながるおそれがないといいます。
次世代グリーンCO2燃料技術研究組合 中田浩一 理事長
「どの地域でも使える可能性が出てくる。サステナビリティのあるエネルギーのひとつになる」
取り組みは、燃料以外の分野にも広がりを見せています。
こちらの企業では、味や香りのいいバイオエタノール作りが進められています。
おなじみのお菓子や「焼きおにぎり」の規格外品からつくられたウェットティッシュに、柑橘の皮が原料のスピリッツを使った缶チューハイなど、さまざまなものからバイオエタノールをつくるために実験した原料は、なんと100種類以上!
中には、こんなものも…
記者
「こちらがワインの搾りかすから作られたルームスプレーです。これまで捨てられていたものからとは思えないような、いい香りがします」
ワインを作る際に出る「搾りかす」。“処分にもお金がかかる”と悩むワイナリーの声に応えて開発しました。
こうした取り組みは、ワインの本場・フランスでも。
100年以上の歴史を持つ、ル・マン24時間レース。この車、実はワインの搾りかすから作られた燃料で走っているのです!
ただ課題も残ります。
株式会社ファーメンステーション 杉本利和 最高技術責任者
「効率という意味では、まだまだ高くはない」
一般的に植物1キロあたりから得られるバイオエタノールは多くても100ml。原料の重さのわずか1割です。
実用化には大量の原料を、そしてエタノールも効率よく集める仕組みが必要です。
株式会社ファーメンステーション 杉本利和 最高技術責任者
「バイオ燃料に使うようなエタノールの生産技術にプラスで技術開発をしている。食品とか飲料の領域においても様々な用途が広がってくる」
環境にやさしい燃料にとどまらず、「おいしさ」や「香り」をつけて、身近な使い道にまで広がる可能性。いま、実用化に向けて力強く走り出しています。
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