初めての海外公務として東南アジアのラオスを公式訪問している天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが、不発弾の資料館を訪問されました。

愛子さまはきょう(19日)、現地時間午後3時前、不発弾の被害を伝えるビエンチャン市内の資料館「COPEビジターセンター」に到着されました。

ラオス国内には現在、ベトナム戦争の際に投下されたクラスター弾が不発弾として、およそ8000万個残っていて、1975年の終戦後も2万人以上が死傷しています。

愛子さまは、クラスター弾の模型や義足などを前に、子爆弾1つでおよそ30平方メートルを破壊することや、国土の3分の1が不発弾に汚染されていることなどの説明を受けられました。

愛子さまは説明者に「不発弾の処理はどのような点が難しいですか」などと質問をしたほか、展示を見ながら「広い範囲で影響を及ぼす」「ラオスが不発弾のない国になることを願っています」などと話されたということです。

説明にあたったJICA専門家の鷺谷大輔さんは視察終了後、「見えない危険が残るラオスの現状が日本に伝わるきっかけになれば嬉しいです」と話しました。