青森県立精神保健福祉センターの所長が、部下の職員に対して「倫理観がない」などの暴言を繰り返し、停職3か月となった問題で、県は19日の常任委員会で改めて陳謝し、再発防止に取り組むとしました。

県健康医療福祉部 守川義信 部長
「精神障害者の福祉の増進を図るべき公的機関において、職員の尊厳を傷つける事案が発生し、県民の皆さまの信頼を損ねる結果となりましたことを、県民の皆さまにお詫び申し上げます」

県立精神保健福祉センターの医師で所長の68歳の男性は、2021年度に部下の職員を複数回大声で叱責するなどしたほか、昨年度は別の職員に対し「倫理観がない」「バカ」などの暴言を吐いたとされています。

一連の行為がパワーハラスメントと認定され、停職3か月の処分となりました。

県によりますと、問題を受けて健康医療福祉部の所属長を集めた会議が開かれ、職員への心理的配慮と高い倫理意識を持つことを確認し、全ての職員へ周知することを取り決めました。

センターでは、所長が不在の間、クリニックの患者やデイケアの利用者に不利益が生じないよう、非常勤の精神科医が勤務して診療を続けています。