北九州市は市内の高齢者施設で結核の集団感染が発生したことを明らかにしました。
結核に感染した入所者と職員計16人のうち、発病した80代の入所者の男性と90代の入所者の女性が死亡しています。
北九州市によりますと、市内の高齢者施設で今年5月に80代の入所者の男性、6月に40代の女性職員が結核を発病しました。
80代の入所者の男性は、結核を発病した後、他の病気により死亡したということです。
その後、2人と接触した入所者と職員82人の健康診断を実施したところ90代の入所者の女性4人と30代の女性職員の計5人について結核を発病していることが判明。
70代~90代の入所者6人と50代~70代の職員3人の計9人について結核に感染していることがわかったということです。
結核を発病した5人のうち、90代の女性1人が肺結核のため死亡していて、90代の女性2人が入院して治療を受けています。
他の2人は通院して治療を受けているということです。
北九州市は、
・発病した人たちが結核専門病院などで適切な治療を受けていること、
・感染した人たちが発症していないため周囲に感染させないこと
を理由に発病・感染が周囲に広がるおそれはないとしています。
厚生労働省によりますと2024年に結核と診断された人は10051人でそのうち1461人(概数)が死亡しています。
厚労省はせき・たんが2週間以上続いたり、微熱や身体のだるさが続いたりした場合は、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。














