税金を逃れるために不正な軽油を使用したトラックを調べる軽油の抜き取り調査が19日、山口県下松市の高速道路のサービスエリアで実施されました。

軽油の抜き取り調査は、中国・四国の9つの県で一斉に行われました。

下松サービスエリアでは県の職員と警察官の7人がトラックを1台ずつ止めて軽油を抜き取っていました。

調査では1リットルあたり32.1円の引き取り税がかかる軽油に引き取り税がかからない灯油などを混ぜて脱税をする業者の実態を調べます。

軽油引き取り税の県の今年度予算額はおよそ122億円で県税収入の6.3%を占めています。

山口県税務課 和知進主査
「不正軽油によって税収が減少したりとか、あるいは環境汚染につながったりという問題がありますので、それにもつながっています」

担当者はドライバーから給油した場所などの聞き取り調査も行いました。

19日はあわせて20台の抜き取り調査が行われ、不正な軽油が使用されていないか検査することにしています。