落書きが相次いでいた京都・嵐山の「竹林の小径」で、竹を伐採する対策が行われました。

 チェーンソーで竹が次々と切られていく竹。京都・嵐山の「竹林の小径」は人気の観光スポットですが、今年春ごろから観光客らによる竹への「落書き」が急増。そのため、道沿いの一部の竹が伐採されることになったのです。

 京都市が10月行った調査では、約350本の竹に、名前のようなものやハートマークなどの落書きが確認されたということです。

 地元の人たちは被害を防ごうと養生テープを貼って一部の落書きを隠しましたが、外国人観光客によってまた、新たな落書きが作られていました。

 市や地元住民らは、11月、落書き被害にあった4本の竹を含む道から手が届く範囲の竹を伐採すると決定。落書き対策に効果があるか検証することにしました。

 そして19日、外国人観光客らも見守る中、25本の竹が切られました。

(嵐山商店街・石川恵介会長)「切らなくてよかった竹を切らなければいけないのは残念。地域が大切にしている竹だというリスペクトを世界中から来られる観光客の方に持っていただいて、美しい竹を見てもらえるようになれば」

 市や住民らは、今後、景観への影響などを見ながら、伐採の範囲を広げるか検討したいとしています。