日本生命傘下のニッセイ・ウェルス生命保険は、社員が出向先の金融機関から不正に情報を持ち出した事例が943件あったと明らかにしました。
日本生命をめぐっては、三菱UFJ銀行に出向していた社員が銀行の内部資料を不正に持ち出していた問題が7月に発覚し、子会社でも調査を進めてきました。
調査の結果、子会社のニッセイ・ウェルス生命保険でも、2019年の4月から今年4月までの間に2つの金融機関から不正な情報の持ち出しがあったことがわかりました。
件数は943にのぼり、金融機関に出向していた社員が他の会社の保険商品や販売方針などの内部情報をスマートフォンで撮影するなどして、自社の担当者に提供していたということです。
親会社の日本生命では、金融機関に出向した社員による不正な持ち出しは600件確認されていて、子会社の事案と合わせると1500件を超えています。
一連の問題を受け日本生命は、担当役員らについて減給を伴う処分を実施したうえで、清水博会長と朝日智司社長に加えて、特別顧問の筒井義信前会長も報酬の一部を自主返納すると明らかにしました。
日本生命は、「再発防止策に全社を挙げて取り組むことで、皆様からの信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
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