大阪府貝塚市と警察が空き家対策で、近畿初の連携協定です。

 固い握手を交わしているのは貝塚市の酒井市長と貝塚警察署の高橋署長です。

 11月18日市と警察署が締結したのは、空き家の情報共有に関する連携協定です

 警察によりますと、貝塚市内にある空き家は1000軒を超えていて、年々増加しています。

 府内では、空き家を狙った窃盗被害も増えていて、今年1月から10月までに127件、被害総額は2700万円以上にのぼります。さらには、空き家が特殊詐欺の拠点となることも懸念されています。

 これまでは警察が空き家の所有者を調べるには市役所に文書を提出する必要がありましたが、今回の協定により緊急時は土日や夜間も含め、電話で情報を照会できるようになりました。

 近畿では初めての取り組みで、迅速な捜査に繋がることが期待されます。

(貝塚市都市整備部まちづくり課・堀川力也課長)「市民のみなさまが安全で安心できる地域社会の実現に向け取り組んで参ります」

 貝塚署は今後、新たに空き家を見つけた場合は市へ情報提供したり、空き家周辺をパトロールしたりするとしています。