有機フッ素化合物「PFAS」が検出された問題をめぐり、近隣の住民らが「ダイキン工業」に健康調査などを求めて公害調停を申請する方針を明らかにしました。

 大手化学メーカー「ダイキン工業」の工場がある大阪府摂津市の川や地下水から、発がん性など健康への影響が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」が検出された問題で、近隣の住民らは11月18日、会見を開き、ダイキン工業に対し健康調査の実施やこれまでに会社が実施した環境調査などの資料の開示を求める公害調停を府の公害審査会に申請することを明らかにしました。

 住民側の弁護団によりますと年内に市民団体を立ち上げ1000人規模での申請を目指すということです。

 (近隣住民 和田壮平さん)「住民の声を聴こうとする態度も全く見受けられません。このような暴挙を私たちは決して許すことはできません。市民と正々堂々と向かい合うことを改めて求めます」

 ダイキン工業は「調停手続における対話を通じて対応を検討する所存です」などとコメントしています。