長岡技術科学大学は、新設した施設の中に日本の発酵文化を科学的に研究し価値を明らかにする『発酵を科学するラボ』を立ち上げ、関係者にお披露目されました。

この『発酵を科学するラボ』は、長岡技科大のリージョナルGXイノベーション共創センターに設置されたものです。
13日には研究の中心を担う小笠原渉教授と、発酵デザイナーとして民間の立場で長岡市や長岡技科大と連携を深めている小倉ヒラクさんが会見に臨みました。

ラボは地域特有の発酵文化や日常の食卓に根ざした食品を研究対象としていて、最新技術を用いて、日本の伝統的な発酵食文化を科学で明らかにすることを目指しています。

長岡技科大の呼びかけで毎年開かれている全国の高等専門学校(高専)生による「発酵を科学する」アイディアコンテストがきっかけで、第一弾の共同研究が宮崎県のキムラ漬物宮崎工業や都城高専、地元の食品開発センターとの間で進んでいるということです。
こうしたネットワークの拠点となる『発酵を科学するラボ』では、微生物による発酵モデルを明らかにした上で、小倉さんが東京で運営する発酵デパートメントで商品化し、販売ルートを開拓する予定です。

今後は各地の高専と地域の発酵食の価値を高める研究を行うほか、地域の食品センターなどと協力して具体的な研究・開発を進めるとしています。














