上田市の宿泊施設で食事した18人が、ウエルシュ菌による食中毒になりました。
患者は全員快方に向かっていますが、上田保健所は、宿泊施設の調理部門を3日間の営業停止としました。
上田保健所によりますと、11月8日の午後6時から7時半ごろにかけて、上田市菅平高原の「菅平スイスホテル」で調理・提供された、バイキング形式の食事を食べた10グループ63人の内、7つのグループ18人が、9日の午前1時ごろから、腹痛や下痢などの症状を訴えました。
患者や調理の従事者の検体と食品からウエルシュ菌が検出されたことや、患者の症状などから、保健所は、この施設で提供された食事を原因とする食中毒と断定しました。
患者は、上田市や長野市、千曲市などに住む20歳代の男性5人と、20歳代から50歳代の女性13人の合わせて18人で、この内10人が医療機関を受診しましたが、入院した人はなく、全員が快方に向かっているということです。
上田保健所は、菅平スイスホテルの調理部門を18日から20日までの3日間にわたって営業停止処分としました。
バイキングで提供されたメニューは、イカとイナダとしめ鯖の刺身、スペアリブ、ローストチキン、クリームシチュー、さわら西京焼き、野菜コロッケなどでした。
ウエルシュ菌は、人や動物の腸管や、土壌、水中など自然界に広く分布していて、酸素を嫌うものの、熱に強い芽胞(がほう)と呼ばれる胞子のような形態をとることがあり、食品を大釜などで大量に加熱調理した際に、中心部が酸素のない状態になることから、生き残った菌が、適温に下がると活動を活発化させるということです。
これで、2025年度に県内で発生した食中毒は10件で、患者は160人になりました。
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