日本国内で出回っているフグがいま、回転寿司で手頃な値段で食べられるようになっています。

ホタテ高騰の影で…フグがお手頃価格になった“2つの理由”

出水麻衣キャスター:
フグが回転寿司でも非常に手頃な価格で食べることができます。例えば…

▼くら寿司(マフグ)
熟成フグ:115円(一貫)
※価格は店舗により異なります

▼回転寿司 活美登利(マフグ)
真ふぐの炙り:374円(1皿2貫)

今、ホタテが高騰していることもあり、その代わりにフグが使われていることもあるようです。今、フグが非常にお手頃に供給できている理由は2つあります。

一つ目は、「漁獲量の安定」です。天然のフグは過去10年ほどで4000~6000トンの安定した推移で獲れています。全日本ふぐ協会の大田晶子会長によると、「養殖技術の進化もあり、安定的に供給できていることがお手頃価格の理由なのでは」と話しています。

二つ目は、「規制の緩和」です。これまで、フグの取り扱いは非常に厳しいものでした。しかし、自治体ごとに進捗は違うものの、段階的に規制が緩和されているということです。

【緩和された規制】(東京都ふぐの取り扱い規制条例改正より)
■身欠きフグ(有毒部位が除去されたフグ)
2022年4月1日から、飲食店等が扱う場合、各保健所への届け出が不要で取り扱いが可能に

■ふぐ調理師試験制度
2023年4月1日から、受験資格だった▼調理師免許の取得と、▼ふぐ調理師の下における2年以上の従事試験を廃止

調理する側にとっても、ハードルが下がったことが一因にあるようです。