■東京2025デフリンピック 開会式(15日、東京体育館)

日本で初めての開催となる「東京2025デフリンピック」の開会式が15日、行われた。

“デフ=Deaf=聞こえない・聞こえにくい”。聴覚障害者のアスリートのための国際スポーツ大会「デフリンピック」。日本選手団は総勢 268 人。26日まで21競技が東京、静岡、福島の会場で行われ、全ての競技に日本人選手が出場する。

この日の夕方から東京体育館で始まった開会式。80をこえる国と地域が入場し、最後に登場したのが開催国の日本。旗手の、デフ空手で前回大会、形と組手の両種目で金メダルを獲得した小倉涼(25)を先頭に、赤のジャージに黒のパンツを履いた日本選手団は、黒い帽子を手に取って振りながら、笑顔で入場行進を行った。

1924年にフランスのパリで第1回が開催されたデフリンピック。2025年の東京大会で記念すべき100周年を迎える。陸上競技代表の山田真樹(28)とテコンドー代表・星野萌(21)の2人が手話で選手宣誓を行い、歌手の一青窈が国歌斉唱するなど開会式は大いに盛り上がった。

デフサッカーやオリエンテーリングなど既にスタートしている競技もあるが、16日から本格的に「世界一」をかけたデフリンピックの戦いが始まる。

*写真は、東京デフリンピック開会式で入場する日本選手団