ちょっとした不良も見逃さない!職人の目で検品

 いったい何が“ワケあり”なのでしょうか?工場を訪れてみると…

 (千鳥屋宗家 池田直樹課長)「ここが『みたらし小餅』を作っている、1番の肝の場所になります。ここでお餅の中にタレが注入されて、12個ずつ並んでいくと…」
 (藤林アナ)「おもしろ~い!この生地が中に入っていって…もうすでにみたらし!?」
 (池田直樹課長)「中にタレが入っています」

 容器に絞り出されたみたらし小餅が12個が揃うと、一気に焼き印がつけられます。そして、職人の目でひとつずつ検品され、店舗に並べられないものが直売所行きとなるのですが…

 (池田直樹課長)「これはNG品です。1個横向いていますね」
 (藤林アナ)「え、それだけ?横向いているだけでNG?」
 (池田直樹課長)「NGです」

 衛生面から詰め直しは行わず、ちょっとした不良でも見逃さない厳しい基準。1日で製造される約3000パックのうち、焼き印が濃いものやほんの少し形が崩れたものなど、約100パックが「ワケあり」品として直売所に並びます。また、工場すぐ横の店舗なので…

 (藤林アナ)「できたて初めて食べる!おいし~い!タレのトロっと感と絶妙なお餅の柔らかさが、できたてってこんなに違うんですね」
 (池田直樹課長)「このおいしさが、実は店頭に並ぶのはあした。ここだったらこのあとすぐに並ぶ。なんとこれを食べてもらえる」

 採算度外視の直売所。人件費や経費を考えると赤字ですが、それでも安さを優先するワケは店のファンを増やすためなんだそうです。

 (池田直樹課長)「今まで食べたことないものもこの直売所で食べてみて、『これはおいしいな』ということで『千鳥屋さんに行ってみよう』というふうに思っていただける方がきっと増えていると信じています」