毎年11月17日は「世界早産児デー」です。予定より早く生まれた赤ちゃんや家族への理解を深める日です。鹿児島市では、小さく産まれた赤ちゃんの成長を伝える写真展が始まりました。

(記者)「会場には、生まれたときの写真とその後の姿が、家族からのメッセージを添えて飾られています」

441グラムで生まれた女の子。にっこり笑顔の1歳に。450グラムで生まれた女の子は、おしゃべり上手な4歳になりました。
鹿児島市の天文館図書館で始まった世界早産児デー写真展「ゆるり」。早産児とは、母親のお腹の中にいる期間が37週未満で生まれた赤ちゃんのことです。
写真展は小さく生まれた子を持つ家族らが企画し、4回目の今年は、県内で生まれた34家族73人の写真が寄せられました。

(来場者)「小さく生まれたが、大きく育っていてすごいと思う」
初めて写真展に参加した夫婦の姿も。生まれてから3か月ほど新生児集中治療室で過ごした、ひびきくん。今は療育に通っていて、来年春には小学生になります。

(写真展に初参加)「小さく生まれた子でも、息子より上の年齢になっている人や成人している人もいるのを見ると、力をもらえるし、前向きになれる」
県内の去年の出生数は8939人で、およそ10人に1人が2500グラム未満の低体重で生まれています。
(鹿児島リトルベビーサークルゆるり・山元理英 代表)「早産児やその家族が生きづらさではなくて、生きる喜びを感じられる社会をみんなで作っていけたらいい」
写真展は、鹿児島市の天文館図書館で今月24日まで開かれています。














