賃金は年々上昇それでも人手不足
求人情報を扱う企業の担当者に建設業界の求人の状況について話を聞いてみるとー

クリエイト福岡営業所 木村淳一所長
「年々ですね最低賃金の方も変わっていることも背景としてあるんですけども、賃金の方は年々上がっているっていうのは肌感としても感じてるところです。やはり1割上げたりとかするお客様なんかも出てきたりですね、1万円2万円という単位でベースアップされているようなお客さんなんかも出てきております。お給料に関しましては20万円以上というのはもうマストという形になっております。以前でありましたら、10万円台って募集も結構見受けられたんですが、なかなかそこだとですね人材が採用できないっていう状況が続いてます」
継続的に賃金を引き上げてもなかなか人材が集まらない状況と話す木村さん。
こうした状況を踏まえて、さらに思い切った賃上げに踏み切る企業もあるそうです。

クリエイト福岡営業所 木村淳一所長
「高卒の採用ということで最初から23万円スタートということでキャリアを重ねていく中では、中には1000万円もらえるような企業様なんかも出てきております」
すでに、福岡県内の建設会社では、年収1000万円超えの待遇を用意する企業もあるということです。こうした急激な賃金上昇の背景にある深刻な人材不足。
加えて、福岡ならではの事情もー

九州経済調査協会情報研究部 片山礼二郎部長
「福岡に関しては、公共事業はもちろんですけれども、民間の工事というのが全国の他の地方あるいは大都市圏と比べても、引けを取らないぐらいむしろそれを上回るぐらい工事がひっきりなしに行われているという状況もあるのでとりわけ特に福岡都市圏に限ってみると深刻なんではないかなと」

全国屈指の発展を続ける福岡市では、天神ビッグバンや博多コネクティッドといった大規模な再開発プロジェクトだけでなく、マンションや住宅などの建設も相次いでいます。

こうした動きが、「現場職」の人手不足と賃上げを加速させているのです。














