長野県内のインフルエンザの感染者数は前の週のおよそ3倍となり、県は12日、インフルエンザ注意報を出しました。

11月9日までの1週間に確認されたインフルエンザ患者は、1医療機関あたり11.51人で前の週のおよそ3倍となりました。

これを受けて県は、インフルエンザ注意報を出しました。

保健所別では、飯田が最も多く警報の基準を上回る32.71人。このほか、上田で16.75人、諏訪で13.83人などとなっていて、4つの地点で注意報の基準を上回っています。

流行期に入るのが例年より1か月ほど早い今年のインフルエンザ。長野市の宮沢医院でも、11月に入り、患者が増えてきたといいます。

流行が早まっている理由について宮澤政彦医師は、猛暑の影響などを指摘します。


宮澤政彦医師:「今年は猛暑で免疫が落ちている可能性が一つ。南半球でちょうど流行っているので、インバウンドによる国際交流が進んで外国から持ち込んでいるというのもある」


さらに、コロナ禍が終わり、マスクといった感染対策への意識が低くなったことも原因の一つとして挙げています。

宮澤政彦医師:「これから低温・乾燥が続くとウイルスが生存しやすい、活発になる時期に入りますので、本格的な流行はさらにこれからだと思う」


ワクチンの効果が出るまで接種から2週間ほどかかるため、宮澤医師は早めの予防接種を呼びかけています。